関林堂から博物館へ



三国志の英雄・関羽を祭る「関林堂」は、市街から南へ8kほどのところにある。

義を重んじて呉の馬忠に殺された、三国時代の蜀の大将・関羽。その一途な忠義心は、後世さまざまな信仰の対象となり、全国に祭られるようになった。この廟は、その最初のものともいわれており、関羽の衣冠が埋められているそうだ。
殿内には、彩りも鮮やかな関羽の像が、どっしりと据えられていた。
木々の生い茂った廟内には、山門や舞楼、拝殿、二殿、三殿などが配置されている。三殿の後ろには、小さな丘のような首塚がある。
この廟は唐代に造られ、明、清代に修理された。
市のほぼ中心部にある「洛陽博物館」を訪れると、洛陽の歴史を詳しく知ることができる。
1958年に設立された「洛陽博物館」。現在の三階建の建物は、1974年に新設されている。展示品は、年代順に並んでいるので見易く、二階には夏から宋王朝までの文物が展示されている。
歴代九つの王朝が置かれた、「九朝の都洛陽」といわれるだけに、陳列物は地方博物館の水準を越えた、一級品揃えである。
唐三彩は、洛陽付近の出土品が最も多く、質量ともに群れを抜いている。
緑、茶、黄色の三色の釉薬をかけて焼き上げた唐三彩は、人物や馬、駱駝、食器などさまざまだ。特に、正面入口の駱駝は有名である。これらの唐三彩は、唐代に王侯貴族の墓の副葬品として作られたものである。





                                  
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