ウズベキスタンという国



アラル海に隣接するウズベキスタンは、北にカザフスタン、南にトルクメニスタンとアフガニスタン、東にはタジキスタンとキルギスとキルギスの国々に囲まれている。
国土は乾いた土地が多く、耕作地域は10パーセントほどだ。元来、降水量が少なくて農業には不適だが、綿花の栽培が盛んである。このために、農地の大半を綿花が割いている。、それによって穀物や野菜、果物の栽培が少なく、食料自給率は50パーセント以下である。
しかし、鉱物資源には恵まれており、天然ガスは世界生産量の2.2パーセントに達している原油や亜炭、生産量世界第7位のウラン、第9位の金、それに銀などを産出する。
ウズベキスタンの国土の中央部は、古代よりオアシス都市として栄え、シルクロードの東西交易路の中継地となっている。
沈香の80パーセントをウズベク人が占め、ロシア人5.5パーセントのほか、タジク人やカザフ人、カラカルパク人などの多数の少数民族が住んでいる。また、ソ連時代に強制移住させられた朝鮮民族が、人口の1パーセント住んでおり、「高麗人」と自称している。
歴史を追ってみると、古代シルクロードの時代には、イラン系のソグド人が活躍していた。しかし8世紀になると、アラブ人によって征服されてイスラム化する。
さらに10世紀には、テュルク民族が進出してきた。
13世紀に入ると、モンゴル帝国に征服され、多くの都市が甚大な被害を受ける。
14世紀には、この地から興ったティムール朝が、中央アジアから西アジアに至る広大な地域を征服した。しかし、ティムール朝が衰亡すると北からウズベク人が侵入し、ブハラ・ハン国とヒヴァ・ハン国、コーカンド・ハン国の「ウズベク三ハン国」を立てた。
19世紀には、北からのロシア帝国に征服されるが、1991年のソ連崩壊によって独立した。



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