トルコという国



我が国の約二倍の国土を持つ、トルコ。
トルコ国土の大半を占めるのが、西アジアのアナトリア半島(小アジア)と、東ヨーロッパのバルカン半島東端の東トラキア地方である。
地中海、黒海、エーゲ海と、三方を海に囲まれ、東と西との国が出会う場所でもある。東ヨーロッパではブルガリアとギリシアに接し、西アジアではグルジアとアルメニア、イラン、イラクそれに、シリアの7ヵ国に接している。このために、古代からヒッタイトやビザンツ帝国など、さまざまな民族・文明が栄えた地である。
ノアの方舟で有名なアララット山(5137m)など、5千メートル級の山々や、自然が作り出した奇岩・奇景が各地に点在している。また、火山の多いトルコは温泉大国で、パムッカレやブルサ、ヤロワといった温泉地がある。
地中海のリゾート地でもある、エーゲ海。緑溢れる黒海の牧歌的風景など、トルコはさまざまな自然の顔を見せている。
トルコ語を母語とするトルコ人たちは、全人口の約90%である。少数民族としては、クルド人やアラブ人、スズ人、ギリシア人、アルメニア人、それにザザ人などが住んでいる。そのなかでも、クルド人は多数派を構成しており、その数は数百万人とも、一千万人を超えるともいわれている。かつてはクルド人に対して、「山岳トルコ人」と呼び差別的だったが、現在はその呼び名は用いられていないそうだ。
宗教では、国民の99%がムスリムで、イスラム教スンナ派を信仰している。その一方で、イスラム教の一派でもあるアレヴィー派が存在するともいわれている。
その他の宗教は、ごく少数だがギリシア正教(東方正教会)やアルメニア使徒教会、ユダヤ教、カトリック、それにプロテスタントなどを信仰している。


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