壮大な地下宮殿・秦始皇陵



兵馬俑博物館から、西へ1・5キロ行った地点に、「秦始皇陵」がある。この巨大な墳丘は、紀元前221年に趙、韓、魏などを滅ぼして天下統一の夢を達成した、秦始皇帝の封土墳である。
土台の部分は四角に近く、陸の高さは47mだが、かつては76m余りあったという。道路から陵墓の頂までは、石段が続いている。
現在の始皇陵は、木々の茂った小高い山に見える。しかしその地下には、巨大な地下宮殿が広がっているのだ。
紀元前246年に、秦の皇帝になって造り始めた陵墓。その陵内は、豪華を極めているそうだ。天下を統一した後、各地から集まった刑徒など、70万人を駆使して築造を続けたのだ。それは、36年もの歳月を費やして完成させたのだった。陵墓の地下宮殿の真中には、始皇帝の柩を置く場所がある。秦の始皇帝は紀元前209年に、ここに葬られた。
これまでに、5万余点の副葬品などの重要な歴史文物が出土している。陵はかつて、5回も盗掘されていることが判明している。しかし盗掘中に、自動的に発射できる弩弓で殺されたり、落し穴に落ち込んで亡くなったりと、盗掘が果されなかったという。





                                  
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