博物館都市「イチャン・カラ」



首都タシケントから2時間余りで、予定通りウルゲンチの空港に着いた。
照りつける日差しは強く、目を細めてしまう。バスに乗り込み、ヒヴァの「イチャン・カラ」へと向かう。ここから、南西へ35kほどだ。
ヒヴァは、アムダリヤ川下流のオアシス都市として、古代ペルシア時代から栄えてきた町である。「博物館都市」ともいわれ、二重の城壁をもつ内城のイチャン・カラは、遺構全体が世界遺産に登録されている。
ヒヴァに向かう沿道の街路樹は、どれも大木である。辺りには果樹園が広がっており、所々に見られる荒地は、白くなっている。これは塩が溜まっているので、先ほど、機上より眺めて雪が積もったように白かった部分である。バスの車窓から見る塩は、かなり土交じりだ。
ウズベキスタンでは、農業他のすべては国のもので、借地で農業を営んでいる。収穫の1〜2割を国に支払う義務があるそうだ。
このホレズム地方には古くから人々が住んでいたという。近くのアムダリヤ川から水を引き、砂に覆われていた大地を、豊かな耕地に変えたのだ。現在この地方では、綿花の栽培が盛んである。
ウルゲンチの空港から一時間ほどで、ヒヴァの町に入り、イチャン・カラの西門前にバスは着いた。




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