ギリシア正教会の建物



ハージュー橋から、ザーヤンデ川の南側にある「ヴァーンク教会」までは、バスで10分ほどだ。
教会の入口の上部には高い時計塔があり、その針は、午前11時15分を指していた。塔の尖り帽子のようになった最上部は、鐘楼のような造りになっている。
このヴァーンク教会は、17世紀半ばに建てられたアルメニア教会である。13ヵ所ある、アルメニア教会のなかでも最も有名で、観光客にも開かれているのだ。



アッバース一世がアルメニア人の職人を呼び寄せた、アルメニア居住区にあるギリシア正教会である。ちなみに、イランに初めて印刷機をもたらしたのは、アルメニア人だという。
見るからに、ユニークな建て方だ。イスラムのタイル装飾と、アルメニアのキリスト教系の装飾とが、見事に融合している。
大聖堂にはマスジェドを思わせるドームがあるが、その天辺には小さな十字架が立っているので、キリスト教会であることが分かる。



壁には「最後の審判」など、旧約聖書の場面を掲げてある。金色を多用しているのが特徴だ。
同じ敷地内には、「アルメニア博物館」があり、学生たちの団体や、家族連れで賑わっている。イランの歴史を物語る、装飾品や陶器などが興味深い。
世界最小という、重さ0.7グラムの聖書が展示されている。
祈りの言葉が書かれた、髪の毛もある。顕微鏡の接眼部を覗き込むが、わたしには模様のようにしか見えなかった



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