世界の縮図・イマーム広場



「イマーム広場」は、ホテルから2キロほど行ったところにあった。世界で最も美しいといわれたこの広場は、朝から賑わっている。時計は、9時を回ったところだ。



1979年に世界遺産になったこの広場は、イスラム革命以前は「王の広場」と呼ばれていた。正式名称は「世界の肖像の広場」で、またの名を、「ナグジェ・ジャハーン(全世界の図)」という。有名な語句の「世界の半分」とは、この広場のためにあるといわれている。



ここが建てられたには、16世紀から17世紀初頭にかけて、サファヴィー朝第5代王・アッバース一世である。1638年の完成までに、実に26年もの歳月を費やされたのだ。大帝は、完成を見ずして他界してしまった。



アッバース一世は、政治・経済・信仰のすべてが集約された最高の広場を造ろうと、王自身の計算通りに建造されたのだ。
東西160メートル、南北512メートルの長方形広場の周囲には、二層のアーチ式回廊が廻っている。東西南北には、イマーム・モスクやシェイク・ロトフォッラー・モスク、アーリー・ガープ宮殿、バザールなどがある。回廊部分には、土産屋が軒を連ねていた。



「ジャーメ」というイスラム教の集団礼拝日は、毎週金曜日の午前中だ。この日は、一般観光客の入場はご法度となっている。我々が昨日ここを訪れたら、このように入ることは出来なかった。



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